MOMENTUM True Wireless 4の「aptX Lossless対応」は、あなたのスマホで使えるか
この記事にはアフィリエイト広告が含まれます。自分で購入して使った製品のレビューです。
結論
ノイズキャンセリングと音質を最優先する人には、迷わずすすめられるイヤホンです。ノイキャンは周りの音をほぼ完全に消してくれますし、音質はこの価格帯で最高クラスだと思います。
ただ、着け心地は少しキツめで、本体にもゴツさがあります。1日中着けっぱなしにする用途なら、軽いイヤホンのほうが楽です。
目玉機能「aptX Lossless」の小さい条件
MOMENTUM True Wireless 4の売りの一つが「aptX Lossless」対応です。CDと同等の44.1kHz/16bitの音を、ワイヤレスでそのまま届けられる規格です。
ただ、この機能はどのスマホでも使えるわけではありません。ゼンハイザーの公式FAQには、使うための条件がこう書かれています。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| Snapdragon Sound認証 | スマホやオーディオ機器が、クアルコムのSnapdragon Soundの認証を受けていること |
| aptX Adaptive Lossless対応 | スマホ側がaptX Adaptive Losslessに対応していること |
| アプリの設定 | ゼンハイザーの専用アプリで「ロスレス」モードを有効にすること |
iPhoneはこの条件を満たしません。Androidでも、Snapdragon Soundに対応していない機種では使えません。Androidならどれでも大丈夫、というわけではないのがポイントです。
自分のスマホが対応しているかは、クアルコムの対応製品一覧で確認できます。目玉機能を目当てに買うなら、先に確認しておくべき1項目です。
私のスマホでも使えていなかった
正直に書くと、私自身もこの機能を使えていませんでした。
私のスマホはPOCO X7 Proです。Androidですが、中身のチップはクアルコムのSnapdragonではなく、MediaTekのDimensity 8400-Ultraです。aptX LosslessはSnapdragon Soundの認証が条件なので、この機種は対象外です。同じPOCOでも、Snapdragonを積んだ機種なら使える場合があります。メーカー名やOSだけでは判断できないということです。
実際にMOMENTUM 4をつないだ状態で、スマホの「Bluetoothオーディオコーデック」の画面を確認しました。

チェックが付いているのは、通常の「aptX」です。一覧には「aptX Adaptive」も並んでいますが、スマホが自動で選んだのは通常のaptXでした。試しに手動で「aptX Adaptive」を選んでみても、切り替わりませんでした。一覧に名前が出ていても、使えるとは限らないということです。
そして「aptX Lossless」は、選択肢にすら出てきません。目玉機能は、最初から使える状態ではなかったということです。
つまり私は、目玉機能が使えない状態で、発売日から約5万円のイヤホンを使ってきたことになります。それでも音質に不満を感じたことはありません。ロスレスでなくても、この価格帯で最高クラスの音だと思います。逆に言えば、aptX Losslessが使えないスマホの人でも、音質目当てで買って後悔はしにくいイヤホンです。
自分のスマホで今どの方式でつながっているかは、Androidなら「開発者向けオプション」の「Bluetoothオーディオコーデック」で確認できます。
広告の作り手側から見ると、これは「対応」という言葉の典型的な使い方です。イヤホンが対応していても、スマホ側が対応していなければ、その機能は使えません。対応しているのは本当なので嘘ではない。でも、買った人全員がその音を聴けるわけでもない。盛り度を「やや盛り」にしたのはこのためです。
「最大7.5時間」の条件
バッテリーの公称値はこうです。
| 条件 | 連続再生時間(公称) |
|---|---|
| ノイキャンOFF・本体のみ | 最大7.5時間 |
| ノイキャンON・本体のみ | 最大7時間 |
| ケースでの充電込み | 最大30時間 |
大きく出やすい「7.5時間」は、ノイキャンを切ったときの数字です。私がノイキャンを使って連続で使った体感では、6時間くらいで電池が切れます。公称より少し短めですが、仕事の半日は十分に持ちます。
実際に使ってみた
2024年3月の発売日に、ほぼ定価で買いました。
ノイキャンは凄いです。 周りの音をほぼ完全に遮断します。集中したい作業のときは、このイヤホンを選びます。
音質は、この価格帯で最高クラスだと思います。 音楽をじっくり聴くなら、手持ちのイヤホンの中でこれが一番です。
ケースの質感が好きです。 表面が布のようなファブリック素材で、手に取ったときに高級感があります。机に置いておいても見た目がいいです。

不満な点
着け心地は少しキツめです。 本体にゴツさがあり、耳への収まりはタイトです。長時間着けていると、軽いイヤホンより存在感があります。重さは片耳約6.2gで、たとえばソニーのLinkBuds S(片耳約4.8g)と比べると、手に取っただけでも違いがわかります。
充電端子がケースの正面にあります。 USB-Cのケーブルを挿すと、ケーブルが前に飛び出す形になります。机の上で充電していると、見た目があまりよくありません。

このケースは置くだけのワイヤレス充電(Qi)にも対応していて、自宅ではワイヤレス充電器に置いているので気になりません。困るのは外出先や会社です。ワイヤレス充電器がない場所ではケーブルを挿すしかなく、そのたびに正面からケーブルが飛び出します。せっかくのファブリックのケースなのに、ここだけ惜しいと感じます。

どんな人に向いているか
向いている人
- ノイキャンの強さを最優先したい人
- 音楽をいい音で聴きたい人
- 持ち物の質感や見た目にもこだわりたい人
向いていない人
- 1日中着けっぱなしにしたい人(軽いイヤホンのほうが楽です)
- 耳が小さめで、圧迫感が苦手な人
- iPhoneや、Snapdragonを積んでいないAndroidで「aptX Lossless」を目当てに買おうとしている人
主なスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | MOMENTUM True Wireless 4 |
| 発売 | 2024年3月1日 |
| 発売時の店頭予想価格 | 4万9,940円 |
| 重さ | 片耳 約6.2g(ケース込み 約72.4g) |
| 対応コーデック | SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive、aptX Lossless、LC3 |
| 防水 | IP54(イヤホンのみ) |
| 急速充電 | 8分の充電で約1時間再生 |
| ワイヤレス充電 | 対応(Qi) |
※仕様はゼンハイザー公式サイトと発表時の情報をもとにしています。購入前に最新の情報を公式サイトでご確認ください。